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金沢城公園でタカ狩りの技「放鷹術」実演イベント-冬の観光に彩り

「放鷹術」を披露する鷹匠(たかじょう)

「放鷹術」を披露する鷹匠(たかじょう)

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 金沢城公園(金沢市丸の内)で2月9日、タカ狩りの技「放鷹術(ほうようじゅつ)」の実演イベントが開かれる。県内外の鷹匠(たかじょう)が、歴代加賀藩主たちがタカ狩りを楽しんだ金沢の地に集い、愛鳥の妙技を披露する。

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 主催の石川県金沢城・兼六園管理事務所によると、加賀藩では歴代藩主のタカ狩りが計約160回行われたという。行き先は越中や、金沢市の犀川河川敷にある大豆田、浅野川近くの七ツ屋、粟崎などで、ここで藩主が鷹匠によって調教されたタカを使って狩猟をしたと伝えられる。実演イベントはこうした歴史を踏まえて開かれることになった。

 当日は小松市の鷹匠吉田剛之さんをはじめ、埼玉県、三重県、岐阜県などから鷹匠と鷹匠補計13人が参加する。

 タカはハヤブサ、セアカノスリ、ハリスホーク、オオタカなど15~20羽が登場する予定。2羽が2人の鷹匠の腕を行き来する「振替」、空中で疑似餌を捕獲する「振り鳩(ふりはと)」などの技や、上空を旋回後、大きな翼を広げて舞い下りる姿を見ることができる。

 コーディネーターの松平博之さんは「種類によって体の大きさも羽根の色も飛ぶ高さも異なる。オオタカはフワーッと飛ぶが、ハヤブサは急降下するので違いが分かるのでは。猛きん類は人間に懐きにくいが、訓練でここまでできるということを見てほしい」と来場を呼び掛ける。

 同事務所の猿田秀一所長は「金沢城と兼六園の魅力を知ってもらうための事業の一環として開く。いつもとは違った城を味わっていただけたらうれしい」と本番に向けて期待を込める。

 開催は11時~と14時~の2回。各回30分前から、新丸広場休憩所で先着100人にぜんざいを振る舞う。観覧無料。荒天の場合は中止になる可能性がある。

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