九谷焼作家が手掛けた一点もののコーヒーカップを使ったコーヒースクールが12月18日、石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL076-262-2020)で開催される。
核家族化や住宅事情の変化によって、かつて主力だった大皿や大型の花瓶、陶額などの売れ行きが落ち込んでいることから、総務省「家計調査」の品目別支出金額ランキング(平成22年~24年平均)で金沢市が全国2位に入ったコーヒーに着目した。九谷焼のカップを実際に使う場面を用意して、その魅力に身近に触れてもらうのが目的という。
カップを提供するのは、県立九谷焼技術研修所や金沢美術工芸大学大学院で学んだ日本と韓国の若手作家10人。ネコや赤ずきんなど個性的な絵柄の作品18点が用意され、参加者はこの中から好みのものを選んで使うことができる。
講師を務めるのは、タリーズコーヒーRinto100bangai店マネジャーの吉岡友子さんで、ハンドドリップのポイントやクリスマスにふさわしいアレンジコーヒーの入れ方を指導する。
同館の柳井篤子館長代理は「九谷焼のマグカップを使ってコーヒーを飲む方は多くないと思うが、今までのイメージとは違い絵柄も形もいろいろなので、お気に入りのものを見つけていただけたら」と話す。
参加費は2,000円(コーヒー豆付き)。定員は12人で、事前予約が必要。申し込み方法などはホームページで確認できる。