4月1日に開業110周年を迎えるJR金沢駅で3月20日、同駅コンコースを使って記念事業が始まり、家族連れなどでにぎわっている。

　同駅の開業は明治31年。記念事業のテーマは「感謝と決意～そして未来へ～」で、開催に先だち記念式典が行われた。山出保金沢市長は「明治以降の金沢の歴史はこの駅が一番知っている。金沢の都市としての発展はこの駅の発展とともにあり、新幹線が開通する近い将来、金沢を世界中の人々が訪れる街にしたい」とあいさつし、「現在、東口広場の整備が一段落したので、今後は西口広場の整備に着手する」と述べた。

　20日～23日のステージでは、「輪島塗沈金体験」「加賀友禅の実演」などの伝統工芸や、「加賀万歳」や「鶴来民謡保存会」による伝統芸能などが披露されたほか、工事中の新幹線金沢駅高架橋の現場見学なども一般に公開された。31日までは、「年表で見る金沢駅の歴史」「秘蔵のお宝展」「鉄道を支える人々の写真展」「鉄道機器の展示」なども同駅コンコースで展示している。

　そのほか29日＝オーケストラ・アンサンブル金沢によるコンサート、30日＝幼稚園児による和太鼓、水引細工の実演、和倉温泉観光PRなどのステージが予定されている。期間中、構内の「金沢百番街」や「ハートイン」での各協賛店では、「1,100円お勧めメニュー」の販売や「各種飲料110円コーナー／お土産品110円割引」などの記念セールを行うほか、駅弁販売店では毎日限定100個で「大友楼記念弁当」（1,100円）を4月1日（最終日）まで販売している。

金経年間PV1位は「JR金沢駅西口ビル・金沢百番街『くつろぎ館』が開業」（金沢経済新聞）