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金沢で「芸食」初開催-ワークショップで作った作品を鑑賞しながら食事を楽しむ

食事を楽しむ子供たち

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 金沢の若手アーティストや金沢美術工芸大学生グループが拠点として入居する町家「芸宿」(金沢市石引1)で8月2日、アートイベント「芸食」が初めて開催された。

イベントの様子

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 勢19名の参加者が3つのワークショップを体験した。

 金沢市委託事業「協働のまちづくりチャレンジ事業」の学生部門で採択され実現した同イベント。「芸宿」代表の別府充貴さんは「最初は自分たちのために借りたこの建物だが、改装時から多くの人が協力してくれた。大学とは違い、社会に出ていくということは外部との関わりが必然的だと分かった。さまざまな人とふれあうことで作家活動にもプラスに作用していくはず」と、イベント立ち上げの理由を話す。

 午前の部では、「アニメーションを作ろう!」と題し、5人の小学生児童が自分たちで描いたイラストを可動できるようにしてコマ撮りを行い、オリジナルアニメーションを作った。講師を担当した蚊戸芳実さんは「子どもたちを見ていると、感じたことで動く大切さに気付かされた」と話す。

 金沢美大の体育館に移動して行われた「アクションペインティング!」では、直感のままキャンバスに絵の具を垂らし、そこから想像して絵を描いたり、木の棒にぶら下がって足で描いたりした。5人の参加者は、自由な発想でそれぞれの想像力を表現した。

 午後の部では、クラッカーや水風船など用意された素材を使って、参加者が逆再生映像を作る「逆再生で簡単イリュージョン映像」が行われた。

 それぞれの部が終わると参加者全員で料理を作り、作品を鑑賞しながら食事を楽しんだ。ワークショップと食事を組み合わせた事について、別府さんは「美術を体験した後に、身近な作る行為である料理と並列させることで、日常に美術が潜んでいることを感じてほしかった」と説明する。

 作品は今月11日まで、「芸宿」にて展示している。時間は12時~17時。入場無料。次回は11月9日に開催予定。参加費は400円。問い合わせは別府さん(TEL 080-1456-7471)まで。

後援申請20141009
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