「金沢大野湊かたかご庵」(金沢市大野町)で4月27日~29日、「アンティーク日和・春~小さな骨董(こっとう)市」が開催される。
「かたかご庵」はしょうゆの町として知られる大野で、かつてしょうゆ屋を営んでいた築80年の町家を活用し2009年7月にオープンした交流スペース。骨董品の企画展のほか、さまざまなジャンルの展覧会や季節のしつらえセミナー、音楽会、お茶会などを開いている。
運営者の上陽子さんが「骨董について一般の人たちにも、その幅広く奥深い世界を知ってほしい」と開催する今回の市では、収集家のコレクションのほか、古伊万里・和ガラス・東南アジアや西洋のブロカンテ(古道具店の品)・美術書など多様なジャンルの約100点が並ぶ。
今回は初の試みとして、骨董ビギナー向けのレクチャーを兼ねた「アンティーク茶話会」(29日・14時~、定員=10人、参加費=1,000円)を予定する。1回目は古伊万里を中心とした「器の見方」をテーマに、骨董のことを知りたい人や教養として知識を身に付けたい人などの参加を呼び掛ける。
会場には「和みカフェ」もオープン。上さんが、震災復興支援の際に見つけてきた「駒田屋本舗」(福島県)のみそまんじゅうや、「永井久慈良餅店」(青森県)の板かりんとうなど、東北の「おいしいおやつ」を用意する。
上さんは「今回は骨董ビギナーの方にも分かりやすい企画となっているので、気軽に足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時30分~19時。茶話会の予約は同スペースのサイトからメールで受け付ける。