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グーグル・ストリートビュー特別コレクションに「兼六園」-21世紀美術館など360度で

「Googleマップ ストリートビュースペシャルコレクション」として公開された「金沢21世紀美術館」の写真

「Googleマップ ストリートビュースペシャルコレクション」として公開された「金沢21世紀美術館」の写真

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 グーグル(本社・米国)は、世界各地の絶景や名所を写真で紹介するサイト「Googleマップ ストリートビュースペシャルコレクション」に、「兼六園」(金沢市兼六町)や「金沢21世紀美術館」(同市広坂1)など、金沢市内の20施設を加えた。金沢市のホームページ上でも公開されている。

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 同サイトの特徴は、画面上で360度、周囲を見回すことができ、また、画面に現れる矢印をクリックすると、その方向に進むことができる点。自宅にいながらにして、各地の世界遺産やアマゾンのジャングル、南極などを散策しているような気分を味わえる。「ホワイトハウス」(米国)や「ベルサイユ宮殿」(フランス)などは、内部が公開されている。

 国内でも順次、撮影をしてラインアップに加えており、金沢市については、「古い街で、きれいな景色が残っており、また、一方で、同美術館のように先進的な取り組みもしている」(同社広報部)と評価。公開に先立って、カメラ付きの三輪車で各施設の周囲を走行して写真を撮影した。

 20カ所のうち、日本三名園の一つ、兼六園のページでは、利用者は、霞ケ池の周りを進み、橋を渡って、園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」や、夕空に列をなして飛んで行くガンの姿をかたどった「雁行橋(がんこうばし、かりがねばし)」などを眺めることができる。また、2010年に「建築界のノーベル賞」といわれる「プリツカー賞」を受賞した同美術館のページでは、「まちに開かれた公園のような場所」を目指したという、ガラスを多用した円形の建物の外観を見ることができる。

 このほか選ばれたのは、「菱櫓(ひしやぐら)」、「五十間長屋(ごじゅっけんながや)」が加賀藩の歴史を今に伝える「金沢城公園」、重要文化財に指定されている赤レンガ造りの「石川県立歴史博物館」、旧県庁である「しいのき迎賓館」、朱色と群青色の壁を持つ座敷を備えたひがし茶屋街の「お茶屋文化館」など。

 兼六園は、フランスのミシュラン社が2009年3月に発売した、「訪れるべき観光地」を星印で格付けするガイドブック「ギード・ベール(ミシュラン・グリーンガイド)」日本編で、最高ランクの「3つ星」に選ばれ、金沢市や同美術館は「2つ星」にランキングされている。

 市企画調整課の新保博之担当課長は「街の中に伝統と創造が生きているということを感じ取ってもらえたらうれしい。観光客の増加につながることを期待している」と話している。

 利用は無料。

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