「金沢21世紀美術館」(金沢市広坂1)横に2月14日、創業94年の和菓子店を衣替えした和洋折衷の菓子店「PATISSERIE OFUKU(パティスリー・オフク)」(金沢市広坂1、TEL076-231-6748)がオープンし、初日から常連客らが買い物に訪れた。
同店の前身は、今年1月20日まで同じ広坂で営業していた、1919(大正8)年創業の「お婦久(ふく)軒」。3代目の西川健一さん(65)が創業以来の人気商品である「アンドーナツ」や季節の和菓子を作って販売してきたが、ホテル「マンダリンオリエンタル東京」(東京都中央区)の洋菓子部門で、シェフに次ぐ立場である「スーシェフ」を務めた長男の開人さん(34)が帰郷したため、親子で腕を振るうことができる新しい店を作った。
旧店舗から約30メートル離れた場所に新築した新店舗の面積は、1・2階合わせて約130平方メートル。1階には、「アンドーナツ」や「ふくさ」などの和菓子と、イチゴとピスタチオのペーストを使ったケーキ「フレジエピスターシュ」、モンブランなどの洋菓子が並べられ、買い物客たちが品定めしていた。2階では、4月ごろから喫茶営業を始める予定という。
開人さんは「地元の食材を使った、観光客のお土産になるお菓子を作りたい。また、これまで金沢になかったような最先端のケーキも販売したい」と抱負を語る。
営業時間は10時~19時。月曜定休。