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金沢・湯涌温泉で「恋」イベント-竹久夢二の絵画、パッチワークに

「おび」をモチーフにした作品

「おび」をモチーフにした作品

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 金沢・湯涌温泉にある金沢湯涌夢二館(金沢市湯涌町、TEL 076-235-1112)で現在、恋をテーマにしたイベント「2月は『恋月』 夢二へのラブレター」が開かれている。愛する女性によくラブレターを送ったという情熱家の画家、竹久夢二(1884~1934)にちなみ、バレンタインデーとホワイトデーを盛り上げようと、初めて企画された。

金沢・湯涌温泉で恋イベント

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 夢二は大正ロマンを代表する画家で詩人。同温泉は、夢二が生前、最愛の女性とされる笠井彦乃(ヒコノ)と共に22日間滞在し、幸せな時間を過ごした場所で、最近は、メディアなどで「恋愛のパワースポット」として取り上げられることもあるという。

 イベントは3つの企画で構成する。1つ目は、パッチワーク展「糸と手仕事によるLetter」で、金沢市平和町2丁目、デザイナー吉野典子さん(70)が夢二の絵画をモチーフに制作した額絵、タペストリー合わせて12点を展示している。黒猫を抱きかかえた和服姿の女性を描いた、代表作の「黒船屋」をはじめ、「おび」「唐船や」などがパッチワーク作品として生まれ変わり、訪れる夢二ファンの注目を集めている。

 大きさは縦40~60センチ、幅30~40センチが主。絵はがきや、新聞に掲載された作品の写真を参考に、1点あたり約半月をかけて制作した。約20年前から取り組んでいるが、公開するのは初めてという。

 吉野さんは 「顔の表情はあえて表現しなかった。見る人一人一人が想像してくれればいい」と話す。

 2つ目は、竹製オブジェ「Loveバンブーライト」の屋外展示。高さ約2.8メートルの竹14本を並べて、その一部をくりぬき、ハートの形を浮き上がらせた。夕方以降はハートの部分に火がともされ、同温泉をロマンチックに彩っている。

 3つ目は、地元在住の男性シンガーのミニライブ「ギターとハーモニカによるSong Letter」で、2月9日から11日まで行われた。

 同館では現在、コレクション展「夢二の江戸憧憬(しょうけい)―大正の浮世絵師・文人画家のまなざし―」を開催中。開館時間は9時~17時30分。観覧料は、一般・大学生=300円、65歳以上=200円、高校生以下=無料。イベントは3月14日まで。

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