石川県内の大学、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生が学校の垣根を越え、協力して企画・運営する「合同学園祭」が9月22日・23日、県中央公園(金沢市広坂2)で開かれる。7回目となる今年は初めて会期を2日間に拡大し、新企画を加えて内容を充実させた。
主催は学生約80人で組織する「創ル部(つくるぶ)」。同部は「大学間交流の活性化」を活動目的に掲げているが、学生の間で知名度が低いことから、年間の最大行事である「合同学園祭」の来場者数を増やしてPRにつなげようと、今回、初の連日開催を決めた。例年の実績「2万人弱」を上回る3万人の来場を目指す。
メーンイベントは、毎年恒例となったミス&ミスターコンテスト。テーマは「大人への階段」で、ミスコンテストでは、各校の女子学生8人が「自分が一番輝ける服」でステージに登場する。決勝に進出した4人はウエディングドレス姿も披露する。
ミスターコンテストは男子学生8人が過去の自慢話を紹介したり、ゲームを行ったりして自身の成長をアピールする。観客には現在の容姿と内面に加え、過去と未来の姿も想像して「真の美女」「真のイケメン」を選んでもらうという。
新企画として用意したのは、「パラパラ漫画」の手法で、絵をつなぎ合わせて動画のように見せる「ストップモーションアニメーション」。エコと地球温暖化防止をテーマに、人間の身勝手な行動から生まれた「オセンマン」と正義の味方「グラスマン」の戦いを描いたストーリーで、金沢学院大学メディアデザイン学科の学生が原画を描き、子どもたちが色を塗った約1000枚の絵を使う。
会場では、インディーズバンドのライブやマジックショーも開催。石川のB級グルメなどの模擬店が軒を並べ、フリーマーケットも開催する。
開催を前に、今月19日夜には石川四高記念文化交流館(広坂2)で企画部の会議が行われ、部員らが台本や当日のスタッフの動きについて打ち合わせた。
創ル部広報部の金沢工業大学工学部ロボティクス学科4年、馬渕慎也さんは「1年生の時から活動してきて4年目。今年は最後なので、一番の思い出になるようにしたい」と笑顔を見せ、副代表の同情報工学科3年、小塚崇史さんは「これまでで一番すごい合同学園祭にしたい。部員全員の意識が統一されればいいものができると思う」と本番に向けて期待を膨らませた。
入場無料。スケジュールの詳細は創ル部のホームページで確認できる。