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塩糀ケーキを提供する一日限定カフェ、金沢の老舗糀店で開催

塩糀と甘酒を使った3種類のケーキを作った小紺さん

塩糀と甘酒を使った3種類のケーキを作った小紺さん

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 全国的にブームになっている塩糀(こうじ)を使ったケーキを提供する一日限定のイベント「Cafe unitゆうゆうの一日カフェ」が4月15日、金沢の高木糀商店(金沢市東山1、TEL 076-252-7461)で開催された。

天保元年創業の高木糀商店

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「Cafe unitゆうゆう」は、金沢市在住の麹料理研究家・小紺有花さんと金沢美術工芸大学美術工芸学部デザイン科環境デザイン専攻4年・門脇悠さんから成るユニット。「栄養があり、有害物質を体外に排出する作用もある糀に気軽に親しむ機会を持ってもらいたい」との思いから、小紺さんが同店に企画を持ち掛け実現した。同店は江戸時代後期にあたる天保元(1830)年創業の老舗で、糀やみそ、塩糀、甘酒などを販売している。

 当日用意したスイーツは、ムラサキイモと糀から作った甘酒ペーストで飾り付けたスポンジケーキと、ナッツをのせたチョコレートケーキ、ドライフルーツと生フルーツの甘さを生かしたシュガーレスのパウンドケーキの3種類。いずれも小紺さんが考案したオリジナル品で、塩糀と甘酒をふんだんに使っている。

 ドリンクは門脇さんが自家焙煎(ばいせん)したオリジナルブレンドコーヒーと「ジャコウネコ珈琲(コーヒー)」の2種類。家族や友人と共に足を運んだ来店客は、玄関に用意されたテーブルや座敷に座り舌鼓を打っていた。

 小学4年生の長女と共に訪れた金沢市在住の会社員女性は「ケーキは甘さがきつくなく、食感もしっとりしていておいしい。参考にしたい」とほほ笑む。

 「スイカに塩をかけると甘くなるのと同じで、塩糀がコクを深め、甘酒も素材の持ち味を引き立てる。ヘルシーなので、ぜひ自宅でも作ってみてほしい」と小紺さん。同店の高木進さんも「今までは一部の方しか糀を使わなかったが、自宅で糀から塩糀や甘酒を作り、それを料理やお菓子に使うことができる。いろいろチャレンジしていただきたい」と呼び掛ける。

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