金沢城公園の黒門口そばに4月5日、町家風の外観を持つ喫茶店「金澤屋珈琲店」(金沢市丸の内、TEL 076-254-5411)がオープンした。
自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆の販売に主眼を置いた喫茶店を市内で展開する「キャラバンサライ」(保古3)が経営する同店。新店は既存店とは趣を変え、スタッフが席までドリンクやスイーツを運ぶ「フルサービス方式」を採用し、「風情のある場所に立地する、おもてなしの空間を目指した」という。
2階建てで、金沢城とマッチするよう瓦屋根と赤い格子窓を備え、店名を記した横書き看板を配した古風な外観にした。内装も床は板張り、天井は梁(はり)をむき出しにしてある。席数は1階・2階合わせて30席。2階には日本料理屋を思わせる、落ち着いた雰囲気のカウンター席も用意した。
メニューはコーヒードリンクが中心で、オリジナルブレンドはインドネシアの「マンデリン」を主体にした「どっしりくる力強い味」の「百万石」、グアテマラの豆を使い「華やかな酸味と香り、しっかりしたコクがある」という「利家」、ブルーマウンテンを中心にした「上質な香りと甘みのある優しい味」の「加賀美人」など、金沢にゆかりのある名前を付けた4種類。イエメンの「モカマタリ」、ペルーの「チリノス」をはじめとする産地別コーヒー、「金箔(きんぱく)コーヒー」も用意する。コーヒーは480円~。自家製ようかんやケーキなどのスイーツもそろえる。
松崎加苗店長は「もうすぐ大手堀沿いや金沢城公園、兼六園の桜が満開になるので、ぜひ散歩がてらお越しいただければ。県外の方にも、金沢を代表するコーヒー専門店としてアピールしたい」と話す。
営業時間は9時~18時。金沢城公園と兼六園の閉園時間が21時30分まで延長される4月14日~22日は21時まで。火曜定休だが同期間は営業する。