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金沢に「すしタクシー」登場-屋根にトロのあんどん、「お薦め」店へ案内

マグロのトロをかたどったあんどん

マグロのトロをかたどったあんどん

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 総合物流サービスの「ビーインググループ」(金沢市専光寺町)のタクシー会社「オリエンタル」が4月1日、乗客を市内のお薦めのすし店に案内する「金澤寿司(すし)タクシー」の運行を始めた。

運行を始めた「金澤寿司タクシー」

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 「寿司タクシー」は、すしの知識を身につけ社内の検定試験に合格した同社のドライバーが観光施設や地元の文化、歴史を紹介する傍ら、乗客の要望に合った店を見繕う貸し切りの観光タクシー。屋根にはマグロのトロをかたどったあんどんを載せ、ドライバーは背中に「鮨(すし)」の字を染め抜いた法被をまとうなど、異彩を放っている。

 参考にしたのは、讃岐うどんの名店に案内する香川県の「うどんタクシー」。昨年秋に旅行で同県を訪れた喜多甚一社長が「金沢のリピーター獲得の手段として地元でも何かできないか」と考え、総務省家計調査の「都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」で1世帯当たりの支出額が全国トップクラスであるすしをテーマに運行を決めた。

 紹介対象は、市内にある石川県鮨商生活衛生同業組合加盟店のうち、趣旨に賛同した店と、同社が独自に依頼した店。現在は約30店をリストに載せているが、同社によると市内では約200店が営業しており、「いずれ半数程度は網羅したい」という。

 市内のすし店は、価格はもちろん、シャリの大きさや硬さ、温度、ネタの大きさ・種類、酒の種類、一品料理の有無、店の雰囲気などがさまざま。「お客さまの趣向に合わせて、小食ながら多くの種類を食べたい女性客にはシャリの小さい店、人目につかずに水入らずで過ごしたいと言うお客さまには、他のお客さまと顔を合わせずに済む入り口のある店を紹介することもできる」とも。

 喜多社長は「回転ずしと違い、のれんが掛かっている店は常連客中心で敷居が高いと感じるかもしれないが、金沢に来たらいろいろなすしを食べてほしい」と、県外からの観光客に利用を呼び掛けている。

 予約制で、運賃は小型(30分)=3,100円、中型(同)=3,450円。紹介料・手数料は不要。大型車や特定大型車、バスの手配にも応じる。

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