金沢のうどん店「笑培処(しょうばいどころ) 古納屋(こなや)」(金沢市元菊町、TEL 076-224-5550)は1月6日、語呂合わせで縁起の良い具材をふんだんにのせた受験生向けの「合格うどん」の提供を始めた。
「合格うどん」の具材は、カモ肉、松の実、卵、エビの天ぷら、揚げ餅、レンコン団子、ネギなど。カモ肉には「ラッキーカモーン」、松の実には「あとは待つのみ」、丸い形の卵には「円満」の意味を込め、「合格」の焼き印を押したかまぼこときらびやかな金箔(きんぱく)をトッピングした。健康に良いとされるゴマと海藻を練り込んだ麺を使う。
さらに、店主の小納谷良次さんが考えた受験生の心得7カ条をまとめた「虎之巻」、朗報を受け取った日をイメージし、笑顔を浮かべる注文客を写した「合格先撮り写真」のおまけが付く。7カ条の中には、「試験の朝は鏡に向いて大声で笑うべし」というユニークな条文も。
26年ほど前、常連客から「受験を控え、不安がっている子どもを笑わせるようなメニューを作ってほしい」と依頼された同店が、このうどんを考案した。以来、毎年1月初めから3月中旬までメニューに加えており、例年、高校や大学を受験する中高生らが家族や塾の友達と共に食べに訪れるという。
小納谷さんは「笑うゆとりがある人が食べに来るためか、合格率は80~90%と高い。体力をつけ、笑って緊張をほぐして頑張ってほしい」と受験生にエールを送る。
しょうゆ味とみそ味があり、価格は各1,500円。提供は3月中ごろまで。営業時間は11時過ぎ~15時、17時過ぎ~21時30分。火曜定休。