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尾山神社でアートを楽しんで-ハスのオブジェと枕木のベンチを設置

境内を彩る鍛鉄工芸作品

境内を彩る鍛鉄工芸作品

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 加賀藩初代藩主前田利家を祭る金沢の尾山神社(金沢市尾山町)境内に12月15日、埼玉県在住の鍛鉄工芸家らが手掛けたハスのオブジェなど作品2点が設置された。散策に訪れた人たちは足を止めて観賞している。

境内を彩る鍛鉄工芸作品

 鍛鉄とは、日本刀と同じように、炉で熱した鉄をたたいて造形する手法をいう。設置されたのは、直径約1.7メートル、高さ約2.4メートルと、直径約1.4メートル、高さ約2.1メートルの2本のハスのオブジェ「夏の夕刻」と、線路の枕木を使った幅2.1メートルのベンチ「山笑う」。

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 「夏の夕刻」は、身をひそめていたカエルが夏を迎えて、「そろそろ出番だ」と姿を現した情景を表現した。カエルは金沢産の金箔(きんぱく)を張って仕上げてある。俳句の春の季語からタイトルをつけた「山笑う」は、ニョキニョキと伸びるゼンマイが庭に置いた枕木を持ち上げた場面を形にした。

 鍛鉄工芸家の西田光男さん(60)と西田さんの工房「PAGE ONE(ページ・ワン)」(埼玉県秩父市)のスタッフがそれぞれ約2カ月をかけて制作した。

 西田さんは9月21日から25日まで同神社境内を会場に個展を開催しており、それを見た石川県内の会社社長が気に入り、2点を買い取って奉納した。

 金沢市内はJR金沢駅から香林坊、広坂にかけての空き地や歩道に数多くの彫刻作品が設置され、観覧無料のアート空間として市民や観光客を楽しませており、今回、新たな見どころが加わったことになる。

 西田さんは「カエルなので『失ったものが返る』という意味を込め、パワースポットの一つになれば」と期待を込め、同神社の権禰宜(ごんねぎ)中村克樹さんは「鉄のオブジェなのに癒やされる感じがしていい。神社のイメージにプラスになると思う」と喜ぶ。

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