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「内川鎮守の森ギャラリー」盛況のうちに閉幕-里山からメッセージ

「竹の小径」(屋外)には、竹林を利用したインスタレーション作品も

「竹の小径」(屋外)には、竹林を利用したインスタレーション作品も

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 金沢市の山間部にある内川地区で11月3日~6日、アートイベント「内川鎮守の森ギャラリー」が開催された。

アクセサリーや器など商品の展示販売が行われたギャラリー花音

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 内川鎮守の森ギャラリーは、地元住民グループが企画して1993年にスタートした屋外型アート展覧会。19回目となる今年は、40人以上のアーティストやデザイナーらが、絵画、イラスト、クラフト雑貨、器、染色などの作品を神社や竹林、古民家など展示。天候に恵まれた初日を中心に多くの来場者が各会場を巡り、里山の芸術の秋を楽しんだ。

 東日本大震災を経て開催された今回は、主催者にとっても参加アーティストにとっても特別の思いがこもった4日間となった。

 住吉神社(住吉町)では、今年6月にがんで亡くなった金沢市のキルト作家、安宅路子さんを追悼する特別展が開かれ、原発のない世界を願う全国の母親100人のメッセージをもとに安宅さんが制作した「フレンドシップキルト」が本堂に飾られた。

 5日は被災地支援に取り組むアルトサクソホン・フルート奏者のMiwakoさんや、宮城県石巻市在住のジャズドラマー佐久間令さんが出演するジャズコンサートが開かれ、会場となった薬王寺(三小牛町)には100人以上の観客が集まり、復興への思いを一つにした。

 同イベントの実行委員のひとりで織物作家の富永一洋さんは「金沢の里山からメッセージを発信するということが、このイベントを立ち上げた19年前からの変わらぬ思い。これからも続けていければ」と、20年の節目を迎える来年に向けた意気込みを語る。

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