金沢に「スーパースイーツ製菓専門学校」-パティシエ辻口博啓さん校長に

オープンキャンパスでシュークリームの作り方を教える辻口さん

オープンキャンパスでシュークリームの作り方を教える辻口さん

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 金沢・南町に2012年4月、七尾市出身のパティシエ、辻口博啓さんが校長を務める「スーパースイーツ製菓専門学校」(金沢市南町、TEL 0120-5931-13)が開校する。「第二の辻口博啓をつくる」ことを目標に、ケーキ職人「パティシエ」とパン職人「ブーランジェ」を目指す人たちにプロの技術と現場で必要な経営ノウハウを伝授する。

パティシエの技に見入るオープンキャンパス参加者

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 国際ビジネス学院(新保本4)が経営する同校。2年制のパティシエ・ブーランジェ学科のみで、カリキュラムや調理施設は全て辻口さんが監修した。

 授業では「食品学」「衛生法規」「製菓理論」などの基礎知識のほか、「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」(出羽町)や「モンサンクレール」(東京都目黒区)、ロールケーキ専門店「自由が丘ロール屋」(同)など、全国で13ブランドを展開する辻口さんのオリジナルレシピを学ぶ。

 また、「買い物客の心を捉える」POPの書き方やインターネット販売の仕組み、在庫管理の意味など、辻口さんがこれまで経営の現場で悩み、前もって知っておけば良かったと感じた事柄もカリキュラムに採り入れ、即戦力を育てる環境を整える。

 校長による座学や実習は2カ月に1回程度を予定。このほか、辻口さんと日頃交流がある「Toshi Yoroizuka Mid Town」(東京都港区)の鎧塚俊彦さん、「ブールミッシュ」(同中央区)の吉田菊次郎さん、野菜スイーツ専門店「パティスリー ポタジエ」(同目黒区)の柿沢安耶さんら全国の有名パティシエ、業界内で名前の通った職人らも1年1~2回、講師として教壇に立ち、ブランド構築までの道のりや見習い期間の苦労などを語る。

 このほか、就職支援の一環として、県内外のケーキ店・パン店で就業体験できるインターンシップ制度も導入を予定。

 「パティシエには世界を相手に商いをできる魅力がある」と辻口さん。4月の開校を控え、「学校に取り組むのは初めて。(来年迎えるのは)1期生なので思い入れもひとしお。皆さんをしっかり就職までフォローしていきたい」と思いを込める。

 定員は40人で、来年3月に高校卒業見込みの人、あるいは高校既卒の人が対象。既にパティシエ、ブーランジェの経験がある人も入学可能。現在、願書を受け付けており、書類選考と面接で入学者を決める。10月29日には金沢勤労者プラザ(北安江3)でオープンキャンパスが行われ、北陸3県や東京から参加した高校生9人がシュークリームの作り方を学んだ。

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