金沢・竪町ストリートで10月16日、金沢大学の学生と職員による一日限りの野外バーが開店し、買い物客らがカクテルや日本酒を味わいながら学生の演奏に聴き入った。
野外バーは、同大地域連携推進センターと学生グループ「金沢大学放送局web-KURS(ウェブ・クラス)」が主催する「金沢大学ストリートキャンパスinタテマチ」の事業。学生の優れたサークル活動を市民に知ってもらうと共に中心商店街の活性化に貢献しようと、ヨーロッパのオープンカフェとストリートナイトライブをまねて今年初めて企画した。
商業ビル「オーバル」前の路上、約30メートルにわたってステージとテーブル席が設けられ、同大と金沢美術工芸大学の学生10人が経営するバー「テトラポット」(石引2)が約20種類のカクテルとソフトドリンクを提供。県酒造組合連合会が提供した県内の30の酒蔵の吟醸酒も振る舞った。
ステージには12の音楽サークルが登場し、アカペラや吹奏楽、ジャズ、ピアノの弾き語りなどを披露。キャンドルの明かりがともる会場の雰囲気に合った、しっとりとした調子の楽曲が多く、ほろ酔いの来場者をさらに心地よい気分にさせた。ステージの模様はユーストリームで生中継した。
同センターの竹田裕一郎地域連携係長は「金大は角間にあり、市民の方が学園祭に来る機会はなかなかないので、学生を身近に感じてもらえる企画を、と考えた。来年度以降も、学生にやりたいという気持ちがあれば組織として応援したい」と話す。