金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)のミュージアムショップで現在、「ひと夏の乙女の金沢展」が開かれ、愛らしい雑貨や個性的なスイーツが紹介されている。
同展は金沢の観光ガイド本「乙女の金沢」(2006年、マーブルトロン発行)を編集企画した同市在住の岩本歩弓さんがプロデュース。同書に掲載した「お薦め」の雑貨や食品を中心に、まだあまり知られていない県内在住の作家の作品、小規模でも志を持っている個人商店のオリジナル商品など約300点を並べた。
このうち、特に女性客の人気を集めているのは、能美市で「工房あめつち」を開く中川豪さん、美保さん夫婦が作った九谷焼豆盆栽。高さわずか約10センチの置物で、枝ぶりが見事な松やピンクの花が満開となった桃などを表現している。
牧山ガラス工房(金沢市牧山町)で創作する作家、川口まゆみさんのガラスの箸置きは、ヒョウタンにごく小さな金魚と水草を描いたもの。陶芸家ドウガミスミコさんは台所や窓際を彩る豆植木鉢を、陶工房「たくまポタリー」(能美市)の宅間祐子さんは落雁(らくがん)を思わせる梅の花の形の箸置きと富士山をかたどった小皿を、それぞれ出品した。
サバのかす漬け「へしこ」味の米粉クッキー(洋菓子店「金沢小町」=瓢箪町)や「豆乳しょうがジャム」(料理店「百薬KITCHEN(ひゃくやくキッチン)」=長町2)も珍しさから注目を集めている。
開店時間は10時~18時30分(金曜・土曜は20時30分まで)。月曜定休。入場無料。8月31日まで。