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金沢21世紀美術館でコレクション展-小説作品通して芸術考える

ヴィック・ムニーズ
《ピクチャー・オブ・チョコレート:ダイバー(シスキンドにならって)》1997
チバクローム・プリント H150×W119.8センチメートル
金沢21世紀美術館蔵 © Vik MUMIZ

ヴィック・ムニーズ 《ピクチャー・オブ・チョコレート:ダイバー(シスキンドにならって)》1997 チバクローム・プリント H150×W119.8センチメートル 金沢21世紀美術館蔵 © Vik MUMIZ

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で現在、「サイレント・エコー コレクション展I」が開催されている。

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 1980年代以降に制作された同館のコレクションの中から、現代社会の価値観の変化や転換と呼応する先鋭的な作品を紹介する同展。アメリカを代表する小説家の一人、カーソン・マッカラーズの作品「心は孤独な狩人」を参照しつつ、国内外の作家11人が制作した12点の作品で構成する。同小説で語られる音楽観や人と音楽の関わりを起点に、同館の所蔵品にも見られる「静かな対話や共鳴の様相の世界=サイレント・エコー」を展観し、「芸術のあり方」と「創造することの意義」を考える内容となっている。

 「工芸的造形」という概念をめぐり近年展開されている新しい視座で同館がピックアップする作家は、マシュー・バーニー、藤井一範、アニッシュ・カプーア、ヴィニック・ムニーズ、中川幸夫、ジュゼッペ・ペノーネ、マーティン・スミス、杉本博司、田中信行、ツェ・スーメイ、アン・ウィルソンと、現代美術や陶芸・華道などさまざまなジャンルで活躍する11人。

 これらの作家による自己、他者、素材といったあらゆるものとの対話から創出される造形と造形行為を見つめ直し、作品による静かな対話や共鳴の様相が、繊細で力強く、人がこの世界にどのように関わり生きるかという「人間の存在性」についても物語る。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休場(7月18日は開場)。入場料は、一般=350円、大学生・65歳以上=280円、小中高生無料。7月18日まで。同コレクション展IIは9月17日から。

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