北陸の四季に溶け込んだ鉄道写真を展示する「湯浅啓写真展 鉄道のある風景」が5月27日、萬歳楽本店アートスペース(白山市鶴来本町)で始まった。
築200年以上の古い商家をそのまま利用した会場に展示された作品はいずれも、湯浅さんが長年にわたって撮りためたもの。北陸の鉄道風景全27点を展示している。
四季豊かな北陸の自然を駆け抜ける列車、車窓からの美しい眺め、沿線で出会った人々とのほほ笑ましい一枚など、いずれも日本の原風景を切り取ったもの。湯浅さんの写真は鉄道好きの枠にとらわれず、ファンの幅は広いという。
石川県金沢市在中の湯浅さんは、雑誌や広告関係の撮影を中心に活動しているプロのカメラマン。中学時代から始まった鉄道写真の趣味はそのままライフワークとなり、現在も仕事の合間に、北陸の暮らしと共にある鉄道風景を撮影し続け、鉄道関連の仕事も広く行っている。会場では、過去に出版した「能登線日和」「能登線憧景」の写真集も販売している。
過去、多くの個展を開いてきた湯浅さんは「鉄道、特に地元北陸の鉄道が大好き。四季折々の沿線の自然、美しい車窓の風景などなど、少しでも多くの方に鉄道の魅力を感じていただけたら」と話す。同展では小堀酒造が甘酒の試飲会も行う。
開催時間は9時~17時(最終日は16時まで)。無料。6月5日まで。