金沢の住宅街に農家直営カフェ&レストラン「むっつぼし」-直売店に併設

サラダバーと4種類のご飯を入れたおひつが並ぶ店内

サラダバーと4種類のご飯を入れたおひつが並ぶ店内

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 金沢の住宅街・長坂にカフェ&レストラン兼直売店「むっつぼし金沢長坂店」(金沢市長坂2、TEL 076-272-8181)がオープンして1カ月半以上が過ぎた。オープンは4月1日で、白山で農業を営む六星(白山市橋爪町)が経営する。

 同社は1977(昭和52)年、地元の農家5軒が集団営農を始めたのが始まりで、生産組合、農事組合法人、有限会社を経て2007年に株式会社となった。後継者がいないなど、それぞれの理由で耕作を続けられなくなった近隣農家約200人からも水田を任され、現在は東京ドーム約29個分にあたる135ヘクタールの農地で年間約600トンのもち米と米を生産し、全国の小売店や飲食店などに卸している。併せて、約50種類の野菜と小豆も栽培。社員の大半は20~30代で、農業や農産物加工に夢を抱き全国から集まってきた人がほぼ半数を占めるという。

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 同社が本格的なカフェ&レストランを経営するのは初めて。既存の直売店で弁当と定食の売れ行きが良かったことから、「生産者の顔が見える手作りの料理が消費者に受け入れられる」と自信を深め、直売店に併設する形で開店した。

 広さは約110平方メートルで、席数は30席。ランチタイム(11時30分~14時)の大人向けメニューは、メーン料理に前菜オードブルが付き、サラダバーと4種類のご飯、漬物、みそ汁、米と野菜のポタージュスープが食べ放題となる「畑のごちそうランチ」(1,000円)のみ。メーン料理は、肉料理と魚料理の2種類を用意する。サラダバーには、その日の朝に畑で収穫したばかりのサニーレタスやキュウリが並ぶ。6月以降は旬(しゅん)を迎える自社産のトマトや枝豆、トウモロコシなどが加わる。ご飯は自社で栽培したコシヒカリのご飯と無農薬栽培の玄米ご飯、雑穀ご飯、炊き込みご飯を、おひつに入れて提供する。

 連日、女性グループ客を中心に70~80人が来店。ランチタイムは連日満席となり、順番を待つ女性グループ客らが行列を作っている。食後に直売コーナーで気に入った米を買って帰る人の姿も見られる。

 カフェタイムは、トマトのガトーショコラやホウレンソウを使った白玉など、野菜のスイーツとドリンクをメニューに載せた。

 京都府出身で、自身も大学の農学部で学んだ後、農業がしたくて入社したという同社取締役で店舗部長の宮城円さんは「気取った店ではなく、農業の泥くささや生産にかかわる人間を身近に感じられる場所にしていきたい。例えば、若い社員が食事に来たお客さまの前で作物への思いを語る場を設けたい」と店づくりの抱負を語る。今後、旬の野菜を使ったコースディナーも企画していくという。

 直売店の営業時間は10時~19時。カフェ&レストランは現在のところ、ランチタイム(11時30分~14時)とカフェタイム(14時30分~17時)のみ営業する。水曜定休。

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