金沢市内の日本料理店15軒で組織する市料理業組合は5月4日までに、公式サイト「金澤料亭 百万石の食とおもてなしの舞台」をインターネット上に立ち上げた。オリジナルのアニメーション動画で一般的な料亭の店内を紹介し、これまで足を運んだことのない人たちにその魅力を伝える。
アニメーション動画のタイトルは「もし母と娘が金沢を訪ねたら」。金沢の大学に通う娘のもとを訪れた母親と姉が初めて料亭で昼食をとるという5分間のストーリーで、手入れの行き届いた日本庭園や旬(しゅん)の地物食材をふんだんに使った料理の実写画像を織り込み、視聴者が店内の雰囲気を疑似体験できる構成にした。
料亭を接待の場として使う企業が激減しているため、個人客を増やすのが狙い。作画は金沢学院大学の卒業生で、東京都在住の映像クリエーター福田美由紀さん(24)が担当した。
サイトにはまた、「料亭コンシェルジュに聞いてみよう!」コーナーを設け、同組合の理事で事務局長の山縣秀行さんがメールでの質問にも答える。加盟店15軒の住所と連絡先、マップも掲載した。
山縣さんは「料亭を知らない人、自分に関係のない場所だと思っている人にどんな場所か知らせて、関心を持っていただきたい」と期待を寄せる。