金沢商業高校ツーリズムコースの1、2年生は今春、修学旅行で金沢を訪れる中学生のガイド役を務めようと準備を進めている。3月11日には生徒約40人が兼六園で金沢観光ボランティアガイド「まいどさん」から案内方法を教わった。
「まいどさん」から兼六園の案内の仕方を教わる金沢商業高校の生徒
同コースは観光業の歴史や現状を学び、国家資格である国内旅行業務取扱管理者の取得を目指す課程。本年度からは、生徒たちに実際に観光客に接して実務を学んでもらおうと、兼六園でのボランティアガイドを授業に採り入れた。
受け入れ第一弾となるのは、5月に金沢市を訪問する東京・板橋区の赤塚第二中学校の生徒164人。当日は小グループに分かれてもらい、ツーリズムコースの1、2年生が2~3人ずつ随行して、兼六園内の見どころを解説する。
11日は生徒たちが「まいどさん」の4人とともに、園内で最も早く造られた瓢(ひさご)池や枝ぶりが見事な唐崎松(からさきのまつ)、徽軫灯籠(ことじとうろう)などを見て回り、説明のポイントを学んだ。
2年の橋本舞香さん(17)は「兼六園には何回も来ているが初めて聞くことばかり。うまくできるかわからないが、修学旅行生が金沢にいい印象を持つよう、わかりやすく説明したい」と、本番に向けて意欲をみなぎらせた。
竹川晃代教諭は「若い子なりに感じる兼六園の面白さを同年代の子に伝えてほしい。第一弾がうまくいけば、その後も少しずつ修学旅行生か一般の観光客を受け入れていきたい」と期待を込めた。