
金沢工業大学(野々市町)で2月19日・21日・22日、卒業研究の発表の場である「工学設計III公開審査発表会」が行われ、4年生約1,500人が人の顔を記憶する際の視線の動きに関する研究や、階段掃除用移動ロボットなどの学習成果を披露した。
人の顔を記憶する際の視線の動きに関する研究をしたのは心理情報学科の脇勇樹さん。同大の男子学生7人を対象に、予備実験で選んだ「思い出しやすい顔」と「思い出しにくい顔」の人の写真画像を見せ、視線の先を確認した。実験の結果、被験者たちは「思い出しやすい顔」に対しては、左右の目を頻繁に見ていることが分かったという。
このほか、CMのパターンと視聴者の商品情報獲得、ホラー・ゲームの怖さと音楽との関係についての研究、「学生のための集合住宅」のデザインなども発表され、教授陣が審査した。保護者や学生の内定先企業の関係者も会場を訪れ、共に耳を傾けた。