金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科の神野賢治助教(スポーツ社会学)と学生有志、同大のサークル「スポーツマネジメント・ラボ」が、バレーボール・Vリーグのサポーターを務めることになった。
来年2月26日・27日にいしかわ総合スポーツセンター(金沢市稚日野町)で開催されるV・プレミアリーグ女子バレーボール石川大会の観客増へ向け、県バレーボール協会関係者とともに知恵を絞る。11月25日には、金沢市総合体育館(同市泉野出町3)で会合が行われ、学生と協会の事業委員会メンバーが意見交換した。
同協会によると、バレーボールの日本リーグと、その後を継いだVリーグはかつて絶大な人気を誇ったが、企業チームの休部・廃部や、全国的な競技人口の減少などを受け、近年、観客数は低迷している。昨年度の年間観客動員数は、目標の70万人のほぼ半分の36万人にとどまった。
石川大会でも同じ傾向が見られ、以前はチケットが完売し、立ち見も出るほどだったが、10年ほど前から観客席の約7割しか埋まらなくなった。昨年度の大会でも、定員3,500人のところ、初日の観客数は約2,200人、2日目は約2,600人だった。
同協会では、バレーボール人気を復活させ、再び会場を満席にしようと起死回生策を練っており、その一環として、地元のプロスポーツの観戦者増を目指して調査と提言を行っている神野助教と学生らに協力を依頼した。来年2月に開催する石川大会の観客を400人増やすためのアイデアを提案してもらうという。
25日の会合には、神野助教とスポーツ学科2年、舩本笑美子さん、1年、宮浦歩愛さんの3人が参加し、事業委員9人を前に、「コートサイドに出場チームの旗を掲げれば、さらに会場の雰囲気が盛り上がる」などと意見を述べた。
神野助教は「昨年度の石川大会で観客にとったアンケートから、学生と同年代の20代と、金沢市内在住者の来場が少ないことがわかっている。学生たちには、若者を呼び込むアイデアを出してもらい、そうした観客を1%でも増やしたい」と話し、県バレーボール協会の越川恭明事業委員長は「昔は何もしなくても観客が集まったが、我々ももう意識を変えなくてはならない。その力を貸していただきたい」と期待する。
石川大会は、初日の2月26日に久光製薬スプリングス対パイオニアレッドウィングス、東レアローズ対JTマーヴェラスの試合が行われる。27日は、JTマーヴェラス対パイオニアレッドウィングス、東レアローズ対久光製薬スプリングスの対戦カードが組まれている。
チケットは、SS席=5,500円(前売り5,000円)、S席=4,000円(同3,500円)、A席=3,500円(同3,000円)。一般券や高校生券などもある。12月1日から、チケットぴあやいしかわ総合スポーツセンターなどで販売される。