日本初となる「コンピュータチェス世界選手権」が9月24日~10月2日、石川県政記念しいのき迎賓館(金沢市広坂2)で開催される。北陸先端科学技術大学院大学(能美市旭台1)創立20周年を記念し、国際コンピュータ・ゲーム協会とともに開くもので、今回は14の国と地域から計131チームが参加し、世界一の座を競う。
同選手権は、第1回のストックホルム大会(1974年)から今回で18回を数え、アジアでは香港(1995年)、北京(2008年)に次いで3回目。会場ではコンピューター同士が将棋や囲碁などで対戦する「コンピュータオリンピアード」も開かれ、計18種のゲームで頭脳を競う。
初日は開会式とゲーム情報学国際会議があり、チェス、将棋や囲碁などのコンピューター同士の対戦は25日~29日。今月30日と10月1日には、将棋と囲碁部門で、それぞれのプロがコンピューター同士の対戦を解説する。
最終日の10月2日には、史上最年少でプロ囲碁棋士となった藤沢里菜初段(小学6年)と囲碁部門の優勝コンピューターが対戦する。対戦に先立ち、将棋の大内延介九段の特別講演「コンピューターは名人を超えられるか」も予定。
石川県での同選手権開催を記念して、石川が誇る伝統工芸である山中漆器と九谷焼で作ったチェスの駒や卓も会場で展示する。入場無料。