金沢・老舗和菓子店の「羽二重 加賀れんこん餅」、ANA国際線の機内食に

ANA国際線の機内食で提供されている越山甘清堂の「羽二重 加賀れんこん餅」

ANA国際線の機内食で提供されている越山甘清堂の「羽二重 加賀れんこん餅」

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 金沢の老舗和菓子店「越山甘清堂」(金沢市武蔵町、TEL 076-221-0336)の「羽二重 加賀れんこん餅(もち)」が現在、ANA国際線ファーストクラスの機内食で提供されている。

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 同商品は柔らかい羽二重もちに加賀レンコンを練り込んだ一口サイズの和菓子。生の加賀レンコンの持つ独特の粘りと風味が生かすため同社独自の製法で加工し、羽二重もちと組み合わせることにより、独特のモチモチ感が楽しめるのが特徴。根の部分だけでなくハスの実も炊き込み食材を無駄なく利用することで、食物繊維やビタミンC、ポリフェノールなどレンコンの栄養素が豊富に含まれ、和菓子でありながら健康食品としての側面も持ち合わせる新しい感覚の野菜菓子として仕上げた。

 商品化にあたっては、石川県と同市が進める加賀野菜のブランド化推進と利用促進を目的に、地元のレンコン生産者、加工メーカーなどが協力し7年の歳月をかけ実現。機内食への採用にあたっては、機内での収納スペースを考えたケースの大きさ、商品管理方法などの打ち合わせを重ね、特注ケースを用意し1日約200個の提供が決まった。

 1888(明治21)年創業の同店は戦前、主に甘納豆の製造と販売を行い、戦後は時代の流れとともに新しい商品の開発も始めた。同店の「大判の酒饅頭(まんじゅう)」は100年以上、多くの人に親しまれているロングセラー。現在は、5代目の越山好子社長の下、市内に5店舗を構え昔ながらの手づくりの味を守り続ける一方、「金沢らしさ」にこだわった新しい菓子の創作にも積極的に取り組む。

 同店担当者は「和菓子と地物野菜をコラボレーションした商品が金沢を離れて国際線で提供され、幅広い人々と接点を持つことができる。『加賀レンコン』や『金沢の和菓子』を身近に感じていただければ。今後も地域色のある良い商品を開発したい」と話す。

 小さなかごの中に一口サイズのレンコンもちが5切れ入った同商品は、直営5店舗とインターネットでも販売する。価格は、1個=189円、6個入り=1,365円、9個入り=1,974円。機内での提供は9月30日まで。

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