JR小松駅前の市民公園(小松市)をメーン会場に8月8日、九谷焼のイベント「五彩フェスタinこまつ」が開催される。
主催は小松市。九谷焼再興の礎となった「花坂陶石」の産地である同市との深いかかわりや、新しくユニークな活動などを紹介することで、来場者が九谷焼を知り楽しめる内容を盛り込む。
市民公園で実施されるのは、同イベントの目玉となる「五彩ニューウェーブ」。若手有志がこれまでの概念にとらわれず自らの作品を演出し、来場者との交流を図る。「花坂陶石を紹介する作品」「暮らしを彩る普段使いの器」「オブジェやアクセサリーなど遊び心をくすぐるアイテム」をテーマに作品を展示・販売する。そのほか、皿に絵付け体験ができる「五彩工房」(10時~15時30分に随時受け付け、参加費1,000円、先着30人)も展開。「五彩カフェ」では若手作家がこの日のために製作した五彩の器でご当地グルメ「小松うどん」や五色のシロップをかけたカキ氷を提供する。
同公園に隣接する「こまつ芸術劇場うらら」の催事場では、第一線で活躍する絵付け職人・造形作家・問屋が中心となり活動する「九谷塾」が、昆虫をモチーフに九谷焼の伝統技法や魅力を最大限に投影した企画「Super Kutani Insect Project」から生まれた九谷焼のカブトムシやクワガタを初公開する。
併せて、同公園と錦窯展示館(大文字町)を結ぶエリアの九谷焼取扱店を巡りクイズに答える「五彩クイズラリー」も実施。全対象店舗を回れば同館の入館料を無料にするほか、全問正解者の中から抽選で景品を贈る。終点の錦窯展示館では「若杉名品展」を開き、九谷焼のルーツともなった「若杉窯」の歴史と名品を展示する。
同市文化創造課の坂下雅子さんは「加賀全域から未来の工芸王国を担う多くの若手作家が集まり、伝統に培われた無限大の創造力を発揮する交流のイベント。作り手同士、作り手と買い手、使い手の交流が生まれることに期待したい。多くの人が訪れ、楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~17時。錦窯展示館の入館料は、一般=300円、高校生以下=無料。問い合わせは同市文化創造課(TEL 0761-24-8130)まで。