農業法人「わくわく手づくりファーム川北」(川北町、TEL 076-277-8989)は7月20日、血圧の上昇を抑制したり、精神を安定させたりする効果があるとされるギャバ(γ-アミノ酪酸)を含有した機能性地ビール「白山ギャバ米エール」を発売した。
ビールの主原料となる大麦には、もともとギャバ成分が含まれているが、同社では石川県立大学の協力も得て、同成分の値を増加させる発芽と焙煎(ばいせん)の時間・温度を研究。さらに、地元のJA能美が加工生産した同成分を含む米「ギャバ米」を副原料として用い、これまでにない機能性地ビールを完成させた。
麦は、同社が同町の自社農場で減農薬で生産した「二条大麦」を使用した。夏向けにホップの苦味とキレが出るよう味を調整した。同社醸造担当の入口峰人さんは「キレがあり、後味もすっきりしたものに仕上がった」と出来栄えに太鼓判を押す。キャップはせん抜きがなくても開けられるよう、巻き式を採用した。
入口さんは「JA能美が加工した『ギャバ米』はほかにないものだと聞いたので、ビールに利用できないかと考えていた。広く市販されているビールでは、ギャバ入りをうたっているものはないのでは」と話す。
内容量は330ミリリットルで、価格は504円。同社の産直物産館などで販売する。産直物産館の営業時間は9時~18時。火曜定休。