昨年11月、金沢にオープンした健康マージャン教室「いきいき元気塾」(金沢市池田町)では連日、高齢者が和やかに卓を囲み、健康マージャンを通した交流を楽しんでいる。
健康マージャンは、高齢化社会を背景に手先の運動や脳の活性化につながるとして注目を集め、「賭けない・飲まない・吸わない」の3原則をスローガンに掲げ、全国的にブームとなっている。今年10月に石川県で開催されるねんりんピックで正式目として採用されたことも追い風になり、今後も愛好者が増えると予想されている。
同塾もオープン以来、問い合わせが相次いだ。受講者の平均年齢は70歳前後。一人で参加する初心者がほとんどだが、「こんな場所を探していた」「新しい友人ができることがうれしい」などの声が寄せられているという。
教室を主宰する音弘志さんは、地域社会の中で頼れる家族や仲間がいない高齢者が増えている現状を見て、何か自分ができることはないかと一念発起。日本健康麻将(マージャン)協会が認定する麻将アシスタントの資格を取得し、高齢者の居場所として同教室を立ち上げた。運営は音さんをはじめボランティアスタッフら10数人で行っている。
「健康マージャン教室が、お年寄りや障害のある人の健康づくり・生きがいづくり・仲間づくりの場になれば」と語る音さん。教室の数を増やし、将来的にはNPO法人化を目指すという。
問い合わせは音さん(TEL 090-8094-0248)まで。