九谷焼とドイツの老舗筆記具メーカー・ファーバーカステル社とのコラボレーションから生まれた文具がこのほど発売され、同社・東京ミッドタウン店(東京・六本木)で現在、展示販売している。
ビジネスカルチャーマガジン「NODE」のプロジェクトで実現した今回のコラボレーション企画は、同筆記具メーカーの人気高級色鉛筆や万年筆に合わせ、特別に九谷焼の絵付けを施したペン立てとペン置きが製作された。
プロダクト・3DCGのデザイン事務所「マリブデザインファクトリー」」(小松市木場町)がプロデュースし、若手九谷焼作家で九谷竹隆窯の北村和義さんが絵付けを担当。古典的モチーフである桜やチョウをシンプルな絵柄ながらも、九谷焼ならではの華やかな色使いで表現する。生地師が一つ一つ生地を制作し、絵付けもすべて手作業で仕上げる。
ペン立て「地久樹」(ちきゅうぎ)は、ペンを木に見立て、地球に根付く木々をイメージして製作。ペン皿「彩休」(さいきゅう)には、「こだわりの道具をいたわって、ペンを休める器として使用してほしい」という思いが込められている。文具用に製作したたものであるため、価格も抑えた。プロデュースした藤田愛二さんは「伝統工芸の九谷焼が文具とコラボレートすることで、より身近なものとして使ってほしい。九谷焼の趣、質感を実際に触ることで良さをじかに感じてほしい」と話す。
価格は、ペン立て=3,150円、ペン皿=4,200円。営業時間は11時~21時。12月25日まで。