金沢港(金沢市無量寺埠頭)で7月18日、「港フェスタ金沢2009」が開催され、海上保安庁の巡視船「えちご」と海上自衛隊「あぶくま」による体験航海などが人気を集めた。
「海の日」にちなんで金沢港振興協会が主催する同イベントは、海上自衛隊などの協力の下、一般市民に港や船、海の魅力を紹介するもので、今年で7回目。金沢港の利用促進のため、企業を対象とした懇談会も開くなど、さまざまな取り組みを行っている。
当日は小雨の中、約2万人の家族連れなどが訪れ港の祭りを楽しんだ。体験航海のほか、金沢海上保安部の巡視船「はくさん」など5隻による海上パレード、海上自衛隊舞鶴音楽隊やジュニアジャズバンドによるライブ、地元の子どもらによる太鼓演奏、スイカなど地元産品の販売、港内見学クルーズ、海事関係機関のパネル展示など数多くのプログラムが用意された。自衛隊が設置したテントでは、子ども用にアレンジされた自衛隊制服姿での撮影会が人気を集め、多くの家族連れが集まった。
中でも注目を集めたのが、毎年予約が殺到するという巡視船と護衛艦の体験航海と一般公開。体験航海は、巡視船「えちご」500人、護衛艦「あぶくま」300人の定員に、合わせて約3,000人の事前申し込みがあった。抽選で選ばれた親子らは金沢港を出港。乗組員の解説を聞きながら、約2時間にわたる体験航海を楽しんだ。
同組合スタッフは「自衛隊などの協力もあり、港に親しむイベントとして毎年人気を集めているので、今後も多くの人に足を運んでもらえるように魅力作りを考えたい」と話す。