石川県商工会連合会（金沢市鞍月2、TEL 076-268-7300）では、創業を予定している人、創業して間もない人を対象に「いしかわ創業塾」を開講している。

ラジオ番組のコメンテーターとしてもおなじみの竹内幸次さん

　同塾は、廃業率が開業率を上回る日本の経済状況を背景に1999年からスタート。これまで延べ569人が受講し、毎年4、5人のペースで実際に創業に結びついているという。今回は女性5人を含む36人が受講し、年齢は20～70代と幅広い。同連合会によれば「景気の悪化と雇用の不安定化を受けてか、受講者数は例年より多い」という。

　講義は土曜・日曜に行う。7月18日から延べ5日間、30時間のカリキュラムを用意する。主任講師を務めるのはスプラム（横浜市鶴見区）社長で中小企業診断士の竹内幸次さん。これまでに2,000社近い中小企業のコンサルティング実績があり、TBSラジオなどのメディアでも活躍している。

　初日となる18日は、サラリーマン経験を経て32歳で独立開業した竹内さん自身の経験をもとに、「なりたい自分になる欲求が満たされるのが起業。売り上げが大きいことがビジネスの成功ではなく、自分自身が設定した目標を達成することが成功」と創業の魅力について講義を行った。

　受講者は今後、マーケティング戦略のポイントやIT技術のビジネスへの活用法を学びながら各自のビジネスプランを作成し、最終日にプレゼンテーションを行う。商工会連合会経営支援課長の北野剛さんは「受講者の中から一人でも多くの方に創業してもらい、地域の元気と雇用の創出につなげたい」と期待を寄せる。