ヨーロッパの家具や雑貨を取り扱う南海堂（金沢市入江2、TEL 076-291-7900）で現在、石原裕次郎さんの回顧展が開催されている。

石原裕次郎さんが書いた「南海堂」の看板の文字

　同展は裕次郎さんの23回忌に合わせて行うもの。同店オーナーの奥村久美子さんの夫が裕次郎さんと交流があったことから、ハワイの別荘でくつろぐ写真やゴルフに興じる写真などのプライベートフォトを展示するほか、カラオケで歌う裕次郎さんの肉声を流す。

　奥村さんの夫の実家は福井県あわら温泉の旅館「べにや」。ここに裕次郎さんが足しげく通っていたことから親交が深まった。「主人は生前、裕次郎さんの成城の自宅やハワイの別荘にも招いていただき、家族同然の付き合いをしていただいた」と奥村さん。「南海堂」の看板の文字は、同店が1983（昭和58）年に片町から現地に移転する際、裕次郎さん本人が記念に書いてくれたものだ。

　裕次郎さんが亡くなったのと同じ年に、奥村さんの夫も他界。以来、裕次郎さんとご主人が一緒に写った写真や思い出の品は大切に保管してきたが、「たくさんの人に見てもらった方がいい」と同店の常連客に促され、公開を決めたという。「少しでも裕次郎さんをしのぶ機会になれば」。

　営業時間は10時～19時。今月20日まで。