金沢能楽美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220－2790）は5月4日・5日の2日間、「子ども能楽体験教室～能の所作に挑戦～」を開催。児童ら約80人が伝統文化に親しんだ。

　昨年10月7日に開館した同美術館にとって今回初めての子どもの日を迎えるため、子ども向けの企画を立案。同美術館で初めて、子ども向けの体験教室を開催することになった。

　同美術館3階の研修室で行われた同企画には、両日とも約40人の児童・中学生、その弟や妹の園児らも参加。小鼓、大鼓、太鼓などの体験に加え、「般若」や「小面」の能面を付けたり、映像を見ながら能の基本的な構えや足の運び、扇の使い方など能の所作にも挑戦した。

　「金沢は市街地に能楽堂や本館のような能専門の美術館があるほど能楽の盛んな街。子どもたちが、この教室を通して伝統芸能に興味を持つきっかけになってくれれば」（石蔵館長補佐）という。「今回は、開館後、初めて迎える「こどもの日」にちなみ子ども限定の企画としたが、普段でも月に3日程、観光客や一般の方が自由に体験できる『能楽体験教室』を実施している。この日には、能面や楽器に加え、能装束の体験もできるので、能楽を気軽に体感してほしい」（石蔵さん）とも。

　体験教室は観覧料のみ必要で、日程は同館ホームページで発表している。

金沢能楽美術館