身近にできるエコな取り組みを市民に提案する「アースデイいしかわ2009」)が4月19日、「金沢湯涌創作の森」(金沢市北袋町)で開催された。
「アースデイいしかわ」のステージで行われた「エコサイクルプロジェクト」のキックオフ集会
「アースデイいしかわ」は。1990年から雨天中止になった2004年を除いて毎年開催されており、今年はエコ意識の高まりを受けて大勢の人でにぎわった。会場の芝生広場には、カレーや玄米おにぎり、スイーツなどを販売する飲食店をはじめ、ファッション雑貨やクラフト作品、フェアトレード商品を販売するショップなど個性あふれる35店が並んだ。足つぼマッサージやヨガのワークショップなど体験型のサービスを提供する店舗もあり、来場者の人気を集めていた。
屋外ステージでは、マジックや音楽、ダンスなどのパフォーマンスが繰り広げられたほか、各種団体によるアピールが行われた。任意団体「地球の友・金沢」は、ステージ上で「エコサイクルプロジェクト2009」のキックオフ集会を実施。同プロジェクトは、4週間の実施期間中、参加者に通勤・通学や買い物などでの自転車利用時間や距離を報告してもらい、優秀者を表彰するという。開始は今年で4年目。同団体は「昨年は1,370人が参加し、80,261キロ、杉の木に換算すると5,733本分のCO2を削減した」と訴え、来場者にプロジェクトへの参加を呼びかけた。
当日は金沢を拠点に活動するパフォーマンスユニット「F融合科学研究所」ら、アースデイの趣旨に賛同するアーティストによる企画展「Artist in Earth-day」も開催。インスタレーションや演劇作品を披露したほか、来場者との公開討論を通してアートと環境問題とのつながりを探る試みが行われた。
イベント当日の会場内の電気はすべて「エナジーグリーン」を通じて購入した自然エネルギー電力を使用した。出店者による使い捨ての食器類の使用も禁止し、地球の環境負荷の低減を徹底した。