金沢に地元食材使うビストロ-大阪のフレンチシェフがUターン開業

ビストロ「エリタージュ」の外観

ビストロ「エリタージュ」の外観

  • 0

  •  

 金沢の近江町市場近くに2月23日、北陸の旬材を生かすビストロ「エリタージュ」(金沢市武蔵町12、TEL 076-225-8020)がオープンした。

ビストロ「エリタージュ」の店内

[広告]

 大阪でフレンチの修行を積んだ後、オーナーシェフとして独立し天満でビストロを営んでいた木下広祐さんが、地元金沢に戻り北陸の旬の食材を使った斬新なフレンチを手ごろな価格で提供しようと店を開いた。多くのファンを持ちながらも10年ぶりに帰郷、大阪時代の常連が金沢まで食べにくるほど、コアなファンも多いという。席数は18席。

 ランチタイムは日替わりで、前菜・チョイスできるメーン料理・デザート・食後のドリンク・自家製パンが付いて1,200円。ディナータイムは3種のコースがあり、月ごとにメニューを変える。今月のシーズンコース(3,500円)は、能登豚とフォアグラを使った前菜、菜の花のポタージュ、甘海老のマリネと加賀野菜・源助大根のピュレ、白身魚のポワレ、牛ホホ肉の赤ワイン煮のコース、食後のドリンクに自家製パンが付く。そのほか、フルコース(5,000円)とスペシャリテコース(7,500円・要予約)も用意する。

 コース料理では、スイーツが苦手な人にもデザートとチーズを選べるよう対応。アルコールは、ワイン(グラス500円~)のほか、北陸の地酒を置きフレンチとのマリアージュを提案する。木下さんの自慢は自家製の果実酒。カリン、ユズ、姫リンゴ、梅、カボスなどを漬け込んだ樽がカウンターにズラリと並び、希望する客には提供する。

 店名の「エリタージュ」は、「遺産」「継承」を意味するフランス語。質の高い食文化を受け継ぎたいとの思いから名付けられた。木下さんは「大阪でも食材は豊富だったが、石川の素材は格別。地の食材を使った料理を紹介し20代など若い人たちにも1カ月に1度くらいは気軽にフレンチを味わってほしい」と話す。大阪時代、定期的に開催していた料理教室が盛況だったことから、「業務用の火力や食材がなくても、家庭で気軽にできる料理講座を金沢でも開きたい」とも。

 営業時間は11時30分~14時、17時30分~21時。火曜定休。

後援申請20141009
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース