食をとことん楽しみ食文化に触れるイベント「フードピア金沢2009」が今月、金沢を中心とする県内各所で開催されている。
フードピア金沢開催委員会(金沢市尾山町9、TEL076-232-1000)が「石川の食文化」をテーマに、金沢を中心として多彩なイベントを実施。地物や全国各地の人気屋台料理を楽しめる「フードピアランド」や各界の著名人を迎え語らいながら食事をする「食談」、兼六園の茶屋を舞台に芸妓のもてなしと懐石料理を楽しむ「雪見宴会」など、多くの人でにぎわった。
「フードピアランド」は今月13日~15日、県中央公園(金沢市広坂2)を会場に、新鮮な魚介を炭火焼きで楽しめる「囲炉裏(いろり)村」、全国各地のご当地グルメや世界の人気料理の屋台など、過去最多の87店が出店した。
囲炉裏村では、県産の新鮮なカキや加能ガニ(ズワイガニ)などの魚介類のほか、和牛やトウモロコシなどの炭火焼をほお張る人で、冬の寒さを忘れるほどの熱気に包まれた。県名物の「能登丼」や「ドジョウのかば焼き」などの屋台にも終日長い行列が。食の安全への意識が高まる中、今回初出店となった「米心石川」の県産コシヒカリを使った「Beishin おにぎりキッチン」は幅広い世代の人気を集めた。そのほか、全国ラーメン横丁には喜多方、旭川、博多などの人気店、ご当地グルメ屋台は「佐世保バーガー」(長崎)、「宇都宮ギョウザ」(栃木)、「高岡大仏コロッケ」(富山)など、全国各地の味巡りができるとあり、ハシゴしながら食べ歩く人の姿も見られた。特設ステージは和太鼓の演奏で幕開けし、YOSAKOIソーランの演舞や人気デュオ「カズン」のライブなどが会場を盛り上げた。湯涌温泉の足湯が無料で体験できるコーナーも設置され、癒やしを求めて多くの人が足を浸けた。
兼六園内の茶屋7店で行われた「雪見宴会」は同14~15日、ひがし・にし・主計町(かずえまち)の3茶屋街の芸妓たちが、唄・三味線・踊りで宴席を演出。情緒漂う雰囲気の中で参加者は懐石料理を満喫した。
界の著名人を迎え語らいながら冬の味覚を楽しむ「食談」は同13日~14日、県内各地の19会場で行われ、俳優・食のプロ・アナウンサー・作家などを囲んで参加者は食文化について理解を深めた。会場となった加賀精進料理の「壽屋(尾張町2)」では「おいしく食べて健康長寿」をテーマに食生活ジャーナリストの岸朝子さんと食談。「金沢茶屋」(本町2)」では「食と健康」をテーマに野菜ソムリエの王理恵さんを迎えた。
「お昼のおもてなし」は、気軽に県内24の飲食店で金沢の食に触れることのできる期間限定の昼食メニューを提供。内容は各店により異なるが、いずれも地元の旬の食材が楽しめる。価格は1,890~7,000円。今月28日まで。