トークイベント「金石の未来を考える・つくる」が7月11日、「金石町家(仮)」(金沢市金石西1)で行われた。
金石地区のコミュニティースペースとして築100年超の町家をリノベーションした同施設。オープン3周年記念企画として展開する「マチヤマルシェ記念フェスティバル」の一環。この日は、会場となった和室に15人が集まった。
同施設運営会社「加賀建設」の鶴山雄一社長は金石の現状について、「近年地域が元気になってきたと感じる。住民も少しずつ増えている」と話す。地域の子どもたちが作った「未来の金石地図」については、「書き込みの中には『海が残ってほしい』というコメントもあり、子どもなりに海を金石のアイデンティティーと認識し、資源としての大切さを感じていると思った。埋め立てによってできた広大な金石海原地区の活用について自治体などと議論しているが、子どもたちの意見も取り入れていきたい」と話す。
イベントに登壇した本龍寺(金石下本町)の梅原顕住職は「子どもたちの地図には猫カフェ、パン屋さん、遊園地、ショッピングモールなど、子どもならではの視点で欲しい施設が描かれている。実は昔は『濤々(とうとう)園』というレジャー施設があったり、映画館があったりしてにぎわっていたが、その事を知らないで書いているのが興味深い」と話す。自身の寺が何百年もの間地域と共にある寺であることに触れ、「これから起こるであろう良いことも悪いことも、変化をあるがままに受け入れたい。住んでいる人たちが楽しいと思えるような町であってほしい」とも。
今後の同施設について、鶴山社長は「子どもたちには、周囲とのつながりの中で生きているということを学んでほしい。その上で思いやりや好奇心を育む場づくりをしたい。施設運営は企業経営として見ると厳しい面もあるが、子どもたちが大人になった時に町とどう関わってくれるのかを考えて活動している」と話す。
会場ではこのほか、建築士による「建築あそび」、手芸クラブによる「サコッシュ作り」、「麦わらの小物づくり」などのワークショップが行われた。