「IKERU NONOICHI(イケル・ノノイチ)三崎大地・太田魁『漂着する風景』展」が7月3日、国指定重要文化財「喜多家住宅」(野々市市本町3)で始まった。
IKERU NONOICHI 三崎大地・太田魁「漂着する風景」展
旧北国街道の中でも、江戸時代の街並みの風情が残る地域にある同施設。モビール作家の三崎大地さんと工芸作家の太田魁さんの作品を、江戸時代の歴史的な町家建築空間に展示する。主催は野々市市観光物産協会。
建築家で家具のデザインもするという三崎さんは、自然素材と住空間への関心からモビールを制作するようになった。海岸で拾った流木や、公園や森で採取した木の葉や木の実、鳥の羽などを素材として使う。会場には机に置く小さな物から、天井からつるす大きさの物まで、さまざまな作品を展示した。
工芸作家の太田さんは、金沢美術工芸大学の卒業制作で水の流れるような音を生み出す南米の楽器レインスティックをモチーフにした作品を発表してから、今まで約50本以上を制作してきた。竹に弦を仕組み、ヨシの断片を入れることで共鳴音を発する構造で、漆で表面を仕上げる。会場には大きさや仕上げ、音色が異なる5本のレインスティック作品を並べ、演奏の様子を映像で流す。
今回の展示に向けて2人は野々市中央公園でフィールドワークを行い、ツバキの品種「野々市」をはじめ、モクレン、ホオ、イチョウ、タイザンボク、イチョウ、プラタナスなどの葉を採取して作品に取り入れた。太田さんは乾漆の技法で葉を写し取った作品を30点以上制作し、建物内の随所に置くほか、三崎さんのモビールの素材としても使用した。
主催者は「建物内は昼間でも暗いが、極力自然光で見てもらうようにした。建物内の随所にちりばめられた作品を探してもらうことで、歴史的建造物を隅々まで体感してほしい」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入場料は大人=400円、高校生以下=200円。今月19日まで。最終日には、太田さんとサウンドアーティストの松本和也さんによるライブパフォーマンスを行う。観覧料は一般=2,000円、高校生以下=500円。