
「金沢ナイトミュージアム2025『マリンバと朗読の夕べ~語る音、奏でる言葉』」が8月1日、金沢ふるさと偉人館(金沢市下本多町)で開かれた。
夜の文化施設めぐりを楽しむイベント「金沢ナイトミュージアム2025」アートプログラムの一環。夏から秋にかけて金沢市内の文化施設、空きビル、広場などを会場に、音楽・演劇・映画など30以上のイベントを行う。当日は、作曲を担当した打楽器奏者・横田大司さんの朗読に合わせ、マリンバ奏者の神谷紘実さんが演奏を行い、約30人が観賞した。
絵本作家SAKAEさんの大人も泣ける絵本「おばけのケーキ屋さん」の朗読に合わせて、横田さんのオリジナル曲を演奏したほか、後半では昨年92歳で亡くなった詩人谷川俊太郎の詩「生きる」などの朗読に、バッハ無伴奏チェロ組曲第一番から「プレリュード」などを合わせた。横田さんが朗読しながら、吹き抜けの階段を下りてくる演出もあった。
横田さんは「朗読は、演奏や作曲に似ていると思う。ストーリーを音でどう伝えるか。詩を一つのパフォーマンスとして、音楽と組み合わせて曲を作った。言葉と詩と音楽が作用して何かを感じてもらえたら」と話す。
観賞した金沢市の永井杏澄さんは「マリンバは、とてもやわらかく、温かい音色。詩の朗読と合っていて、リラックスした時間を過ごせた」と話していた。
「金沢ナイトミュージアム2025」は10月28日までの指定日に、金沢市内各所で開かれる。