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金沢の保育園で加賀野菜「金時草」の食育体験 園児が五感で楽しむ

園児が集めた金時草の葉

園児が集めた金時草の葉

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 「ニチイキッズかなざわ保育園」(金沢市駅西本町4)で7月18日、加賀野菜の金時草(きんじそう)を使った園児の食育体験イベントが行われた。

金沢の保育園で金時草を使った食育体験

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 金時草は、1945(昭和20)年以前から金沢で栽培されている15種類の野菜を市が認定・ブランド化した「加賀野菜」の一つ。葉の裏側が赤ジソのような紫色をしているのが特徴。酢の物や天ぷらなどの料理に使われる。

 園児たちは春に金時草の苗をプランター3鉢に植え、毎日水やりをするなどして育ててきた。当日の体験会に参加した園児は14人。保育士が食育教室で加賀野菜を写真や実物で紹介し、園児たちは興味深そうに話を聞いた。前日に収穫した金時草約20株が運ばれると、匂いを嗅いだり、葉の形を確かめたりするなどして楽しんだ。

 園児たちが茎からちぎった金時草の葉は、調理師が目の前でゆでて紫色の煮汁を抽出。煮汁にレモン汁を加えてピンクに変色する様子を紹介すると、拍手をして喜ぶ園児の姿も。金時草の煮汁で炊いた米は「ピンクのおにぎり」として、おやつの時間に味わった。

 施設長の番戸坂昌子さんは「加賀野菜を幼児期に知ってもらい、実際に育てたり触ったり食べてみたりと五感で楽しんだ体験を、大人になった時に思い出してほしい。収穫の喜びや自分たちで育てたものを食べることで、生きる力を子どもたちに伝えられたら」と話す。

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