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能登半島地震がテーマの映画 舞台あいさつに鹿賀丈史さん・常盤貴子さんら

(右から)常盤貴子さん、鹿賀丈史さん、宮本亞門さん

(右から)常盤貴子さん、鹿賀丈史さん、宮本亞門さん

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 映画「生きがい IKIGAI」の先行上映が始まり、出演した俳優や監督が初日の6月20日、ユナイテッドシネマ金沢(金沢市高柳町)で舞台あいさつを行った。

映画「生きがい IKIGAI」の先行上映始まる

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 登壇したのは俳優の鹿賀丈史さんと常盤貴子さん、企画・監督・脚本を担当した宮本亞門さんの3人。

 同作品は被災した高齢男性を主人公に、亡き妻との思い出やボランティアの青年との交流などを描く上映時間28分の短編映画。撮影は震災と豪雨災害が起きた年の12月に始まり、輪島市や穴水町などの被災地で行われた。撮影で使われた被災家屋の多くは、今は既に公費解体されているという。

 宮本監督は「ボランティアで能登に入った際に、被災者から『忘れ去られないように現状を伝えてほしい』という声を聞き、本業は舞台演出だが映画を製作することを決断した。生きていることは素晴らしいということを伝えたかった」と話す。

 鹿賀さんは「石川県出身の身として宮本監督の強い思いに共感して参加した。被災した家の中での撮影は、スタッフは全員ヘルメットをかぶっての作業だった。現地では能登の人の強さや明るさを実感した」と話す。

 常盤さんは「映画は記録を残すことが使命。能登に来たことがない撮影スタッフが被災地を体感し、その様子を拡散してくれる機会にもなったのが良かった。冬の寒い時期の撮影だったが、温かいスープを届けてくれるなど、現地の人の温かさに助けられた」と振り返る。

 撮影現場の記録を含むノンフィクションのドキュメンタリー「能登の声 The Voice of NOTO」(38分)も同時上映する。石川県内で先行上映し、7月11日からシネスイッチ銀座(東京都中央区)などで順次公開。収益の一部は被災地の復興支援に充てる。

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