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金沢21美で無料の3展示始まる インスタレーションなどを「同時多発」で

交流ゾーンに設置されたALTEMYの「スフェリコン」

交流ゾーンに設置されたALTEMYの「スフェリコン」

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 無料で観覧できるインスタレーションと絵画、音の合わせて3展覧会が現在、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で開催されている。

金沢21美で始まった展示

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 3展覧会と有料の企画展を合わせ5つの展示を並行させていることについて、4月に就任した鷲田めるろ館長は「同時多発性は当美術館の特色の一つ」と話す。

 5月20日から始まったインスタレーション「ALTEMY PARK IN PROGRESS」は、複雑な形状にもかわらず球体のように滑らかに転がる「スフェリコン」と呼ばれる数理モデルの立体作品。自由通路の交流ゾーンに設置している。来場者が自由に転がせるようにして、その様子をデザインギャラリーに設置したモニターに映し出す。制作した建築・デザイン会社のALTEMY(東京都)社長でデザイナーの津川恵理さんは「21美は公園のような美術館。公共の空間と個人の身体性の関係を考えた」と話す。長期インスタレーションルームでは同日から、森本啓太さんが個展を開いている。タイトルは「アペルト19 森本啓太 what has escaped us」。夕暮れや夜の風景の中で自動販売機やスマホなど人工的な明かりに照らされる人々を捉えた作品を展示する。長辺が3メートル以上ある500号の絵画作品や、本物の自動販売機の扉に照明を仕組んだ立体作品も。森本さんは「光を発するものにエネルギーを感じる。古典絵画の光の表現を意識した。風景は誰もが記憶にあるような普遍的な街の風景を探して描いている」と話す。いずれも10月5日まで。

 同館で最も広い展示室13で5月24日から始まった「ジャネット・カーディフ 40声のモテット」は、40人の聖歌隊の歌声を40台のスピーカーで再生する音の展示。国内外を巡回している。立つ場所によって音の聞こえ方が異なる。9月15日まで。

 開催時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休催。

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