
能登の食材を使ったメニューの提供や物販を行う「はくのと」(金沢市東山1)が4月26日、ひがし茶屋街にオープンした。
金沢の金箔(きんぱく)メーカー「箔座」(森山1)が、地震や豪雨により被害を受けた能登半島の恒常的な復興支援を目的に出店した。メインで提供するのは、「ひらみゆき農園」(能登町)のブルーベリーを使ったスイーツと「ハイディワイナリー」(輪島市)の能登ワイン。メニューは、金沢市出身の料理研究家・谷口直子さんが監修した。
看板メニューの「はくのとパフェ 能登ブルーベリー」(1,500円)は能登ブルーベリーのゼリーやブラマンジェ、「田尻虎蔵商店」のクロモジ茶のジュレ、「チェルキオ」(以上、七尾市)の能登塩アイスを層にし、生のブルーベリーと金箔をトッピングする。「わたあめサンデー 能登ブルーベリーソース」(980円)、「かき氷 能登ブルーベリー」(880円)も。
箔座とハイディワイナリーがコラボして能登産ブドウの白ワインに伝統金箔「縁付(えんづけ)」を入れた「能登の風2024」(1,380円)のほか、ロゼスパークリングワインの「SPARKLING FLOWER2024」(1,000円)、辛口のロゼワイン「千里カベルネソーヴィニヨンロゼ 2022」(900円)などのアルコール、「能登ベリーサイダー」(900円)などのソフトドリンクも用意する。
「能登ワインに合うよう考案した」というペアリングプレート「能登プレミアム」(ドリンク代+800円)も提供。輪島市の伝統菓子を使った「丸柚餅子(まるゆべし)とレーズンの酒粕(かす)あえ」「能登かきのオイル漬け」、能登産あおさの「あおさのパリパリ」をワンプレートにした。
店内では能登の風景などを写真や動画で紹介するほか、物販ブースを設置して「日本醗酵化成」(珠洲市)と共同開発した焼酎や能登の特産品の販売を行う。今後は能登の魅力を伝えるためのイベントやワークショップも開いていく。
箔座・広報課の中井龍さんは「多くの人に能登の食材を実際に食べて楽しんでもらうことが、能登の生産者や事業者の支援につながる。料理やイベントを通して、能登に足を運ぶ観光客が一人でも増えるよう努めていきたい」と話す。
営業時間は10時~17時。