
今年で14回目となるクラフトマーケット「春ららら市」が4月5日・6日の2日間、しいのき緑地(金沢市広坂2)と本多の森公園(出羽町)で行われた。
桜の咲く時期に行われるイベント「百万石まちなかめぐり さくら2025」の一環として、石川県や金沢市などでつくる実行委員会が主催。能登地方など県内の工芸品やアクセサリー、飲食店など約175店が出店した。5日は桜の開花と重なり、大勢の来場者が見られた。
輪島市でしょうゆやみそを醸造する谷川醸造は、ほぼ毎年参加している。昨年は能登半島地震に被災している中での参加となり、十分な商品を用意できなかったという。今年はしょうゆなどの自社商品に加え、富山県南砺市のビール醸造所とコラボレーションして製造した米こうじを使ったクラフトビールを初めて販売した。社長の谷川貴昭さんは「昨年同様、励ましの言葉をたくさんもらった。新作のビールも喜んでもらえた」と話す。
イベントを企画した岩本歩弓さんによると、14回目を迎え認知が広がっており、九州からの来場者もいるという。岩本さんは「地元店だけで、これだけの数がそろうのは、工芸や手仕事が盛んな石川県ならでは。店主と直接話して交流できるのも魅力の一つ。作家同士の交流や刺激にもつながる。これからも県内の作家や個人店を応援していきたい」と話す。