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金沢21美で開館20周年記念展 地元作家などアーティスト59組が参加

展示について説明する長谷川館長

展示について説明する長谷川館長

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 2004(平成16)年の開館から今年で20周年を迎えるのを記念した展覧会「すべてのものとダンスを踊って-共感のエコロジー」が11月2日、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で始まった。

展示の様子

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 同館館長の長谷川祐子さんは「コロナウィルスによるパンデミックや能登半島地震により、休館を余儀なくされた時期もあった。開館当時とは価値観や美術館としてのあり方も変化している」とした上で、「タイトルの『ダンス』には共鳴やコミュニケーションの方法としての意味を込め、世界情勢や差別、貧富の差などを超えて、どうすれば相手と共感していけるのかを考えて企画した。年間テーマに据えた『新しいエコロジー』と併せて、次の世紀に向けた当館の役割を見せていきたい」と話す。

 展示は長谷川さんやエマヌエーレ・コッチャさんらがキュレーターを務め、10以上の国や地域のアーティスト59組の作品を紹介。アルゼンチン出身のアドリアン・ヴィシャル・ロハスさんは、能登半島地震で破損し、今もむき出しとなっている展示室の天井に「治癒(ちゆ)と癒やし」を込めて15世紀の絵画「出産の聖母」の複製画「消失のシアター」を飾った。植物学者でイタリア・フィレンツェ大学農学部教授のステファノ・マンクーゾさんは、市内の神社「神明宮(しんめいぐう)」(野町2)にある樹齢1,000年の御神木にセンサーを取り付け、リアルタイムで送信されるデータで生成されるイメージをモニターに映した。

 県内からは華道家の道念邦子さんが、森本地区で伐採した竹を使った「孟宗竹(モウソウチク) キューブ」を展示した。Rediscover project実行委員会は、九谷焼を製造する過程で出た破片や能登半島地震で損壊した珠洲焼に、金沢市や能美市などへ2次避難している輪島塗の職人が絵付などを行った作品を紹介する。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,400円、大学生=1,000円、小中高生=500円。3月16日まで。

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