「巨大紙相撲」金沢場所-等身大の紙製52力士、千秋楽で熱戦

巨大紙相撲・金沢場所千秋楽での決勝戦

巨大紙相撲・金沢場所千秋楽での決勝戦

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 「どんどこ!巨大紙相撲金沢場所」が11月16日、金沢市営中央市民体育館(金沢市長町3)で開催され、大勢の観客が見守る中、52の巨大紙力士が熱戦を繰り広げた。

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 12月7日まで金沢の街を舞台に展開されているイベント「金沢アートプラットフォーム」の一環で、2人組のアーティストユニット「KOSUGE1-16」の土谷亨さんと車田志乃さんがプロデュースした。これまでに「巡業」と銘打ち、市内6カ所で巨大な紙力士をつくるワークショップが開かれた。参加者はダンボールを材料に個性豊かな190センチの巨大力士を製作し、「しこ名」や「部屋」の名前も考えて千秋楽に向け練習を重ねて力士を「鍛えて」きた。

 当日は午前中に先着10人が飛び入り参加で巨大力士を作れるチャンスもあり、午後にそろって土俵入り。行司の「はっけよい、のこった」の合図で観客が一斉に「土俵たたき」で参戦し力士を動かした。予選リーグを勝ち抜いた3体で決勝戦が行われ、観客は振る舞われた「ちゃんこ鍋」を食べながら熱い声援を送った。

 圧倒的な強さで優勝したのは、「柿木畠(かきのきばたけ)部屋」の「おとうさん関」。製作した家族は「『おとうさん』の名前らしくお腹にボリュームを持たせて、下半身が安定していたのが良かった。家族で力を合わせて作った力士が優勝できてうれしい」と話した。

 併せて、お気に入りの力士に投票する「金沢場所力士デザインコンテスト」も行われ、個性的なデザインの力士の中から「男前賞」「女前賞」「強いで賞」「勤勉で賞」など、ユニークな賞が次々と発表された。ホルスタイン牛をデザインした力士の制作者には「かわいいで賞」が贈られた。プロデュースした土谷さんは「たかが紙相撲とあなどるなかれ。本物の相撲ながらの熱い戦いになった」と最後に総括した。

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