サークルKサンクスと地元大学がコラボ弁当-北陸3県で販売

金沢大学の医学生が健康重視で考案した「よくバランス弁当」

金沢大学の医学生が健康重視で考案した「よくバランス弁当」

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 コンビニエンスストア大手のサークルKサンクスは10月21日から、金沢大学、富山短期大学、星稜女子短期大学と共同開発した弁当を北陸3県386店舗で販売を開始し、人気を集めている。

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 企画は、「地産地消につながるおいしい弁当」「健康のことを考えた弁当」「新しいアイデアがある弁当」をコンセプトに各大学と共同開発したもので、地域との共生を目指す北陸地方限定の「MOTプロジェクト」の一環。同プロジェクトは、JIMOTO(じもと・地元)、MOTTO(もっと!)、MOTTAINAI(もったいない)の掛けことばで、「『地産地消』を促進しながら『もったいない』を推進していきたい」という思いが込められている。

 今年2月、星稜女子短期大学と開発した「中島菜deおいしい~菜カレー」の好評を受け、提携する大学を3校に増やした。春から始めた定期的な会議では、「どういった目的でどんな弁当を作りたいのか」というコンセプト作りから、商品名、商品詳細に至るまでを詰めてきた。完成した弁当はそれぞれ2週間限定で順に発売する。

 第1弾として発売するのは「よくバランス弁当」(550円)で、金沢大学医学部との共同開発。「健康を考えた弁当」がコンセプトで、さまざまな栄養素を摂取できるようにとバランスの良い6品のおかずとご飯を小分けに配置した。「ばっかり食べ」を防止しながら、栄養だけでなく見た目の彩りのよさも楽しめるようにしたという。

 第2弾は「とやま味彩(あじさい)」(450円)。富山短期大学食物栄養学科との開発で「地産地消につながる弁当」「健康を考えた弁当」をコンセプトに、栄養バランスを重視しながら、ご飯は「富山県産コシヒカリ(発芽玄米17%配合)」を使用。おかずの大根やサトイモも富山県産で地元食材の活用にこだわり、カップ麺ばかりを食べている学生により低価格で栄養が摂れるようにと考案された。

 第3弾は「能登のイカと中島菜のあんかけご飯」(430円)。星稜女子短期大学経営実務科とともに「地産地消につながる弁当」をコンセプトに開発した。七尾市南大呑地域の活性化のため、同地域特産品の「中島菜」を使用したチャーハンに能登産のスルメイカをはじめ、白菜・キクラゲ・絹さや・タマネギ・ニンニクなど多くの食材を使用し、海鮮あんをかけた豊かな味わいに仕上げた。中島菜は血圧を調整する効果があり、ビタミンCが豊富に含まれ、独特の苦みを卵と一緒にいためることで食べやすくしている。

 10月20日に開かれた試食会では、学生らが自ら考案した弁当を試食しながら、「バランスがいい上、味もいい」などと各校の弁当を食べ比べた。同社では、「今後も北陸の素材・食材・技術・文化を活かし、魅力ある商品開発を続け、地域の振興と活性化に貢献したい」(同社担当)とし、来年も企画を継続する予定で、参加校の拡大も検討している。

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