金沢市民芸術村（金沢市大和町1）は10月4日・5日、開村12周年を記念し「金沢市民芸術屋台村」を開催した。

　多くの市民に愛され芸術活動の場として親しまれる同村が、これまでの支援への感謝と今後の活動をより発展させるために「ドラマ工房」「ミュージック工房」「アート工房」の3工房の合同屋台として企画・開催したもの。

　アート工房では八谷和彦さんによる「Open Skyプロジェクト展」、ドラマ工房では「アートマネージメントセミナー『地域演劇HAPPYの法則』」、ミュージック工房ではオープニングイベントとして手作りキャンドルに彩られた水上ステージで、シンセサイザーとチェロによる演奏を皮切りに、7グループが各30～40分のステージを繰り広げた。

　中でも、同村で毎週練習を続け、金沢市近郊の学校や施設で活動の場を広げるゴスペルクワイヤー「K-WISH」は32人の迫力ある歌声で聴衆を魅了した。メンバーの1人は「親しみ深い芸術村の記念イベントでライブができて興奮している。歌を聴いて元気になったと言われるのが何よりうれしく、思い出たくさんの場で精一杯歌いたい」と語りステージを盛り上げた。

　そのほか、「人形屋台劇」「風船の大道芸屋台」「光る泥団子屋台」などの体験やパフォーマンス、「世界のカップラーメン屋台」「芸術村カレー屋台」「演劇おにぎり・とん汁屋台」など趣向を凝らした飲食店の屋台も人気を集めるなど、多くの人が「芸術の屋台」を楽しんだ。